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広島両立支援コーディネーター「つどいの場」
各県において対面で開催していた「両立支援コーディネーター基礎研修」が、令和2年より、コロナ感染症拡大防止のため、対面形式からWeb形式の開催に変更されました。
机を向き合わせてグループワークを行ったり、会場で名刺交換を行ったりする姿がなくなり、研修を受講した後のつながりが困難になると感じました。
そこで、顔の見える関係づくりの構築をめざし、両立支援コーディネーター同士のつながる場として、令和2年度(令和3年1月)、「両立支援コーディネーター つどいの場」を立ち上げました。
令和3年度活動報告
令和3年度4月、両立支援コーディネーター基礎研修令和2年度第6・7回受講済者及び両立支援コーディネーター受講済者で参加意思を表明していない方へ167名に案内し、新たに16名に参加していただき、56名のメンバーになりました。
第1回:令和3年6月25日
Webにて開催し、24名ご参加いただきました。
今回のテーマは、「胃がん事例~労働者(患者)を介した医療機関と職場の情報共有~」
事前に、事例を配布し、それぞれで、事前にワークをしていただき、参加してもらいました。
事前課題は、事例を読んでいただき、「病院スタッフが院内で共有したい情報」・「事業場スタッフが社内で共有したい情報」・「病院が事業場に聞きたい、知らせたい情報」・「事業場が病院に聞きたい、知らせたい情報」を、個人で考えていただきました。
当日は、ワークの内容を持ち寄り、各グループでディスカッションをしたのち、全体で意見交換を行いました。
グループ発表では、「企業側の情報を誰に伝えたら良いか分からない」、「主治医から立ち仕事に関する意見、注意事項が聞きたい」など、意見が出ました。
職場の雰囲気づくり(話しやすい環境づくり)、言いやすい風土を作るため社内研修等を利用し、みんなで高める。雰囲気づくりに介入してモデルができないだろうか。「つどいの場」のメンバーがボランティアで相談会イベント(シンポジウムやパネルディスカッション)を企画し、両立支援の啓発活動を行っていけたら良いのではないか。中小企業では、勤務を続けることが難しいと思っている方が多いので相談できることを認知してもらう場を作っていけたら良いのではないだろうか。など、様々な意見交換がなされただけでなく、「つどいの場」の今後についての意見もいただきました。
皆さんと一緒に考え、よりよい会になるように、前へ進んでいきたいと考えています。
令和2年度活動報告
令和3年1月に、平成27年度から令和2年度第5回両立支援コーディネーター基礎研修修了者184名に案内し、「広島両立支援コーディネーター つどいの場」の参加者メンバーを募集したところ、40名方々が、メンバー登録していただけました。
第2回:令和3年3月23日
コロナ禍の状況にて、Webにて開催し、16名ご参加いただきました。
今回のテーマは、「脳梗塞事例~両立支援コーディネーターとしての対応について~」とし、脳梗塞の事例を用い、多職種で構成されたグループで、ディスカッションを行い、その後全体で意見交換を行いました。
様々な職種や、立場から、それぞれの考え方、対応の仕方の違い、疑問点を話し合いました。
出された意見では、「会社の立場としては、安全な通勤ができて、労働時間に耐えうる体力も必要」、「会社に迷惑かけるなら辞めたほうがいいのかと考える患者は多いため、過去の成功体験をもとに、やりがいを感じ、前を向いていただけるような支援がしたい」等、様々な意見が出ました。また、連携については、「医療機関は企業が、企業は医療機関がブラックボックスのままです。」とのこと。
そのため、「つどいの場」で、多職種かつ様々な立場の異なった方々と話し合える場が重要と感じ、今後は、企業の方々から事例を積極的に出して頂き、皆で話し合える場としても活用できたらよいと思っています。
第1回 開催:令和3年1月16日・19日
コロナ感染拡大防止のため、Webにて開催し、両日で25名ご参加いただきました。
テーマは、「演題・職種別の支援上の課題」とし、グループワークにおいて、職種別(企業、医療機関、社会保険労務士)の3つのグループに別れ、ディスカッションを行い、その後、グループ発表を行いました。
ディスカッションにおいては、それぞれの立場から、支援する上で難しいと思う点、職場で必要な情報、医療機関で必要な情報は何かについて、Web内においても、活発な意見交換がなされていました。
今後の取組として、継続的な開催、それぞれの職種特性や強みを活かした情報共有とコーディネーター同士の連携強化、また、困難事例を検討しながら共有できる場を目標に計画します。
日頃の活動の中で、悩みや不安なことをざっくばらんに話し合える会を目指したいと考えています。