独立行政法人 労働者健康安全機構広島産業保健
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産業保健相談員レター 2026年1月 ~寒い時期の安全第一・健康第一~

2026.01.05

「寒い時期の安全第一・健康第一」  

産業保健相談員 岡本和子

 

2025年は暑い時期が長引きましたが、それでも寒い冬がやってきました。

冬の健康管理のポイントは、①滑って転んでけがをしない ②脳卒中・虚血性心疾患などの発症予防をする。ことと思います。

 

  • 滑って転んでけがをしない

滑りやすい条件を知り、対策をとって動きましょう。

過去の労災発生場所など、身近な滑りやすいところを周知することも大切です。

 

滑りやすい条件:【急ぐほど滑る】、【歩幅が大きいほど滑る】、【曲がるときに滑りやすい】

        【重いものを持つほど滑る】、【上りより下りで滑る】

 

対策:慌てずに、滑りにくい履物を履き、一歩一歩、小さな歩幅で、少し膝を曲げて足裏全体で着地するようにゆっくり歩く。転んでも大けがをしないようにできるだけ両手を荷物でふさがない。重たいものを持つとき、曲がるときは特に要注意。

 

プライベートでスキーやスノボ、スケートなどを楽しむときにもケガにはくれぐれもお気をつけください。車でも滑りやすい条件・対策は歩行時と同様です。

 

  • 脳卒中・虚血性心疾患などの発症予防をする。   

12月から1月は脳卒中や心筋梗塞などが発症しやすい時期です。

【気温が下がる→血管が収縮→血圧上昇→発症!】と考えられています。

特に、暖かい場所(室内・お風呂)から寒い場所(屋外・廊下やトイレ・脱衣所)に移動するときはヒートショックが起こりやすく要注意です。

まず個人が健康診断結果などを参考にして自分の発症リスクを考え、行動や服装に気を付けることが重要ですが、労災予防のために職場としても対策が必要です。

【大きな寒暖差が生じないように職場環境を整えること】

【温かい休憩場所、適切な頻度で温かい飲み物をとれる環境を準備すること】

【トイレが不便だと水分を控えがちのため、トイレ環境にも配慮を。】

【防寒着や防寒具を準備すること】

【健康診断の結果で高リスクの人には保健指導を行うこと】

【高リスク者に寒冷作業をなるべくさせないこと】

 

安全で健康な一年の始まりになりますように。