独立行政法人 労働者健康安全機構広島産業保健
総合支援センター


治療と仕事の両立支援

治療と仕事の両立を考えるセミナー

セミナー概要・目的

治療と仕事の両立支援を行う上で必要な知識を増やし、関係機関との連携や支援方法を理解するため、様々な分野の内容をシリーズで開催し、治療と仕事の両立支援の取組みの普及啓発及び県内の連携体制の構築を目指しています。

本年度も各領域の専門家の先生に講師をお願いし、参加者みなさんで検討できるようディスカッションも取り入れながら行いました。

令和4年度

第6回:令和4年12月16日

ハローワークの統括職業指導官の方に講師をお願いし、産業保健相談員 大塚文がナビゲーターで「障害者雇用を考える~つなぐ立場から~」の演題で講演いただき、その後ディスカッションを行いました。Web形式で開催し、7名に参加していただきました。

発達障害の方の支援事例を中心に、求人の際の支援、受入れ企業への支援、定着の支援について具体的に丁寧にお話しいただきました。

定着支援については、困難事例や上手くいっている事例について、どのようにサポートしていったかを説明いただきました。

講演後は、事前質問への回答、その場での質疑応答、感想などディスカッションを行いました。

参加者からは、「事例が分かり易く、日常の活動が目に見えるようだった。」「特性にあった仕事、プロセスを追う、丁寧な説明とフォローの重要性を再確認した。」などの感想をいただきました。

第5回:令和4年11月18日

言語聴覚士の資格をお持ちの大学教授の方を講師に迎え、産業保健相談員 大塚文がナビゲーターとなり、「高次脳機能障害者の治療と仕事の両立支援」をテーマに講演と事例検討をWebにて行い、17名に参加していただきました。

講師の講演「高次脳機能障害者の就労支援における療法士の奮闘~点と点を線につなぐ草の根支援の実際~」では、医療機関での取組み、地域での支援などをお話しいただきました。

講演の合間に、多職種で構成したグループでディスカッションを行い、高次脳機能障害の方の事例について理解を深めていきました。

検討のテーマ①「情報収集を含め、どのようなサポートを開始するか」②「せっかく看護学校に入ったのに、継続が難しい状況である。次にどのようなサポートをするか。」③「両立支援で重要なこと、問題となりやすいことは何か。」についてグループワークを行いました。

グルーワーク後に講師が行ってきた支援内容を説明し、それぞれがどのようにサポートしていくと良いか考えていきました。

参加者からは、「具体的な事例で理解しやすかった。」「高次脳機能障害の方の就労支援に対して、地域の関係者との連携を模索していきたい」との感想をいただきました。

第4回:令和4年10月14日

令和2年5月に第4次少子化社会対策大綱、全世代型社会保障改革の方針が政府より打ち出され、また令和4年4月にライフステージに応じた女性の健康推進策として不妊予防パッケージが出されました。その事から、「働く女性の健康課題を把握し、女性が活躍できる職場環境づくりについて学ぶ」をテーマに3部構成で、産業保健相談員 大塚文に全体のナビゲーターをお願いし、Web形式で開催し、32名に参加していただきました。

第1部は、広島県で不妊治療の第一人者でいらっしゃる先生から「最新不妊治療の実際」を講演いただきました。「不妊症とは?」「不妊症の検査・治療」などについて、分かり易く説明してくださいました。

第2部は、産業保健相談員 松本直子が、「女性の健康リテラシーの向上に向けて~知っておきたいセルフケアから運動療法まで~」の演題で講演いたしました。

大人の女性の健康課題について、実際の運動を体験しながら考えていきました。

第3部は、産業保健専門職 寺村清美が、「不妊治療を受けながら働き続けられる職場づくりのために」を講演しました。

第1部の医療的な講演、第2部の運動の重要性を踏まえ、不妊治療と仕事の両立の諸問題について、事例を交え企業に求められることを考えていきました。

参加者からは、「不妊治療に関して、治療をしている社員から聞くことができないので、現状を知ることができて良かった。」「健康リテラシーの実践方法が具体的で良かった。」「不妊治療と仕事の両立支援の内容について、人事担当者と共有して、環境作りに役立てたい。」との感想をいただきました。

第3回:令和4年9月14日

Web形式で、「メンタル不調者の疾患理解と支援方法を理解する」をテーマに、独立行政法人高齢・障害・求職者支援機構 広島支部 広島障害者職業センター 主任障害者職業カウンセラーの方から講演をいただきました。産業保健相談員 大塚文がナビゲーターとなり、16名で事例検討を行いました。

講演では、施設紹介、職場復帰支援(リワーク支援)紹介、ジョブコーチ紹介等の説明をいただきました。

その後、うつ病を発症し、休職復職を繰り返している事例について、3つのグループに分かれ検討しました。

検討テーマは、①「現状を正確に把握するために、それぞれが受け取った事実を整理してみる」②「メンタル不調を抱えている社員が事業所に伝えたいことは何か」

グループは、医療職、企業人事労務担当者、その他支援者で構成し、活発な意見交換がなされました。各グループの発表を行い、講師より専門家としてコメントをいただきました。

参加者からは、「精神疾患に関する支援の知識が増えた。」「他職種の方々の受止めや分析などを共有することで、また違った視点での捉え方ができ、とても新鮮だった。」との感想をいただきました。

第2回:令和4年8月11日

「若年性認知症の理解と両立支援~従業員やその家族が「若年性認知症」と診断されたら?~」をテーマに3部構成で開催しました。産業保健相談員 大塚文がナビゲーターを務め、ハイブリッド形式で、会場15名、Web 66名と多くの方に参加していただきました。

第1部は、当事者である丹野智文さんに、「当事者の声を聞こう『若年性認知症と共に生きる』」の演題で講演いただきました。若年性認知症とどう向き合っているか、また勤務している企業のサポート体制についてなど、詳しく実例を挙げて丁寧にお話しいただきました。

第2部は、産業保健専門職 寺村清美が「治療と仕事の両立支援~企業と医療機関の連携による就労支援~」の演題で講演しました。若年性認知症についての概要、支援体制、治療と仕事の両立支援についてセンターの支援内容、若年性認知症事例への支援方法について説明しました。

第3部は、産業保健相談員 松本直子が「健康寿命を延ばすにはこんな運動が効果的!知って得する運動のポイント」の演題で講演しました。実際に身体を動かしリフレッシュしながら、健康寿命を伸ばす効果的な身体活動、運動のポイントを学びました。

最後に短い時間ではありましたが、ディスカッションを行いました。多くの職種の方が参加していただいており、医師の方から「事業場の産業医の方は、抱えこまないでまず認知症の専門医につないでほしい」との意見がでました。また、支援をしている方からは「当事者の方の話しを聞いて、はっとすることがあった。本人の困りごとを、家族と支援者で決めており、当事者の声を聞いていなかったことを痛感した。」との感想をいただきました。

第1回:令和4年5月20日

「取組み実践企業から考える広島の治療と仕事の両立支援の現状と課題」をテーマに2部構成のWeb形式で開催し、26名に参加していただきました。

第1部は地元企業で先駆的に取組みをされている株式会社フレスタホールディングス グループ管理本部 本部長 渡辺裕治さんに、「健康経営実現のための従業員支援~働きやすさと働きがいの向上に向けて~」の演題で、「働きやすさとは?」「働きがいとは?」について具体的事例を挙げて講演いただきました。参加者からは、「企業の具体的取組みを知ることができて参考になった」との感想を多くいただきました。

第2部として、広島県内企業8,700社より抽出した1,000社に対して行った治療と仕事の両立支援についてのアンケート結果の発表を、産業保健相談員 大塚文が行い、その後、質疑応答を行いました。

令和3年度

第8回:令和4年2月15日

シリーズ最終回の第8回は、二人の外部講師をお迎えして、「職場復帰に必要な車の運転」をテーマに開催しました。

始めに、広島県警察本部交通部運転免許課 安全運転相談係より、「適正検査をする立場」から講演いただきました。

普段お話しを聞くことがない警察の方から、運転免許取得に関する規定や、運転免許の欠損事由について、平成14年以前の道路交通法から、平成13年改正道路交通法(平成14年6月1日施行)への変更点など、興味深いお話しを聞くことができました。

質疑応答では、「病気になったら免許センターに届けないといけないのですか?」など具体的な質問に答える形式で、分かりやすく一問一答形式で進めました。

続いて、「訓練する立場から」、地方独立行政法人広島市立病院機構 広島市立リハビリテーション病院 リハビリテーション技術科の方より、ご講演いただきました。

運転支援に関わっておられる作業療法士の立場から、運転再開支援、職場復帰支援において、認知機能障害に対する実践の流れを説明していただきました。

また、高次脳機能障害の方への運転支援や、運転補助装置についてもご説明いただきました。

高次脳機能障害の方の職場復帰では、困難事例も多く、そのため、実際に現場では、どのような支援が行われているかを知る機会となりました。

第7回:令和4年1月18日

第7回は、(独)高齢・障害・休職者雇用支援機構広島支部 広島障害者職業センター、上席障害者職業カウンセラーを外部講師に迎え、「就労支援機関が両立支援を語るPart2~メンタル不調者の支援を通して~」をテーマに講演をいただき、産業医、保健師、企業の衛生管理者等多職種の方21名参加いただきました。今回は、感染拡大状況を踏まえ、Webで開催しました。

講演では、企業への支援、リワーク支援、ジョブコーチ支援等、施設の支援内容をご講義いただき、その後、リワーク支援の事例をあげ、本人の様子、具体的な望まれる支援内容・方法、企業との調整について、ディスカッションしました。

「メンタル不調者に対する対応は企業にとっても大きな課題であり、障害者職業センターの業務内容を知ることができ勉強になった」との感想もいただきました。

第6回:令和3年12月7日

第6回は、国立吉備高原職業リハビリテーションセンター職業訓練部訓練第一課 課長を外部講師に迎え、「就労支援機関が両立支援を語るPart1~オーダーメイド型休職者訓練の事例を通して~」をテーマに講演いただき、9名の方にご参加いただきました。

講演では、県外の施設であることもあって、把握できていない「国立吉備高原職業リハビリテーションセンター」の施設の概要を把握したり、実際に支援しているケースを紹介をしていただき、事例検討しました。

「障害者職業能力開発校」は全国に2施設あり、吉備高原職業リハビリテーションセンターはその1つになります。様々な支援施設を知る機会となったと声を頂きました。

第5回:令和3年11月16日

第5回は、「障害者雇用を考える~当事者の力と決定を支える」をテーマに、当センター産業保健相談員 大塚文が講演し、11名の方にご参加いただきました。

障がい者雇用の歴史や理念、事例紹介、社会制度等多岐にわたる内容を抑え、その後のデスカッションに活かしました。

第4回:令和3年10月29日

第4回は、事例検討会を開催し、8名の方にご参加いただきました。

事例は、地元企業で支援している方から、「企業の中にいるキャリアコンサルタントの立場で感じたこと」をテーマに事例発表いただき、その後、ディスカッションを行いました。

その後、参加者の中から、日頃業務をしていて感じる事や、困っていることなど、活発に意見交換をしました。

第3回:令和3年10月12日

第3回は、当センター産業保健相談員 大塚文が、「就労支援のための社会資源」をテーマに講演し、20名の方にご参加いただきました。

関係機関との連携が必須な両立支援において、多くの視点で「社会資源」の情報をまとめておく重要性を感じました。

デスカッションにおいては、参加者から、日々取り組んでいる活動・取組みを、事例を報告していただき、現場での困りごとを共有すると共に、講師より、支援のポイントを伝えました。

第2回:令和3年9月14日

第2回は、当センター産業保健相談員 大塚文が、「就労支援をどのように考えるか~両立支援を取り巻く政策・現状・課題~」をテーマに講演し、27名にご参加いただきました。

現場で長く就労支援をしてきた経験談を基にした講演は、両立支援を考える上で大変参考となったと好評で、ディスカッションでは、多職種の方の意見を伺うことができ、有意義なものとなりました。

第1回:令和3年8月3日

第1回は、外部講師(筑波大学人間系 八重田淳先生)を講師に迎え、「働くことの意義と課題~アメリカの状況を踏まえて~」をテーマに開催し、20名の多職種の方々にご参加いただきました。

八重田先生の講演では、「働くとは」「働く意義」という基本的なことを考え、その後、ディスカッションを行いました。

私たちにとって、生活の一部ともなっている「就労」に対して、改めて見つめなおす機会となり、時間がもう少しあったら良かったとの意見をいただきました。

初回導入のテーマとして、就労の意義を見つめ直し、次回へのテーマにつなげていく予定です。


事例検討会

令和4年度

令和5年1月13日両立支援コーディネーターのための事例検討会及び交流会

両立支援コーディネーター基礎研修修了者24名に参加していただき、令和4年度2回目の事例検討会を開催しました。今回は事例検討会の後、交流会を行い、統括ファシリテーターを中国労災病院治療就労両立支援センター 豊田章宏所長にお願いしました。

当センターの出張相談窓口を開設している医療機関の医療ソーシャルワーカーの方に、2つの事例を発表していただき、事例1(30代 肺がん疾患 事務職)をグループで、事例2(30代 白血病 溶接工)を全員でディスカッションを行い、検討しました。

事例1では、主治医意見書の配慮事項に対してどのようにしていけば良いか、また、今後の連携ついてどのように行えば良いかをテーマに、多職種でグループワークを行いました。また、事例2では、業務上考えられる配慮は何かを考え、今後予測されることは何かを検討しました。

今回は、大企業と中小企業という規模の違う会社の事例を検討し、治療と仕事の両立支援の事業場内での進め方の違いや、支援するポイントの違いについて学びました。

その後、交流会を開催し、ざっくばらんに両立支援の普及について、どのような取組みをしているか、またこれからどのようにしていけば良いかをディスカッションしました。

いろいろな職種の方に参加者していただいており、日頃両立支援に従事している方もいれば、していない方もいて、それぞれの立場でできることをしていこうと、広島県内の治療と仕事の両立支援がより普及促進が図れるよう、皆で連携をとりながら進めていこうと話し合いました。

令和4年4月26日両立支援コーディネーターのための事例検討会

両立支援コーディネーター基礎研修修了者対象に、Web形式で開催し、13名に参加していただきました。

中国労災病院治療就労両立支援センター 豊田章宏所長が統括ファシリテーターを、積河内弘樹両立支援促進員、中本美由紀両立支援促進員と、寺村清美産業保健専門職がファシリテーターを務めました。

企業の労務担当者である両立支援コーディネーターの方から「心疾患」事例について発表いただき、多職種で構成したグループで検討を行いました。

  • テーマ① 事例の場合は産業医がいたが、いない場合はどのように支援するか。
  • テーマ② 産業医がいても介入してくれない場合は、どのように対応したらよいのか。
  • テーマ③ 両立支援プランを作成するにあたりどのような配慮が必要か。

グループワーク後、全体発表、その後統括ファシリテーターを中心に、参加者全員でディスカッションを行いました。

「各職種の方の意見を聞くことは、視点が変わり非常に勉強になり、刺激になる。」などの感想をいただきました。

令和3年度

令和3年11月26日事例検討会

令和2年度まで広島県地域両立支援推進チーム(事務局:広島労働局健康安全課)が主体となって開催しておりました、治療と仕事の両立支援「事例検討会」を、令和3年度より、広島産業保健総合支援センター主催で、ハイブリット形式で開催し、会場9名とWeb15名 計24名の方々に参加いただきました。

「糖尿病のAさんが、合併症や副作用に留意しながら治療と仕事を両立するためには何ができるかを考える」をテーマに、中国労災病院治療就労両立支援センター豊田章宏所長が、統括ファシリテーターを行い、『職場の立場で』が3グループ、『医療機関の立場で』が2グループに分かれ、ディスカッションを行い、各グループの意見発表、その後全体でディスカッションをしました。

令和3年11月26日事例検討会
会場の様子

アンケートからは、「各立場からの意見を聞けて良かった。」「事例が身近な疾患だったので色々な意見がでていた。また参加したい。」等の感想をいただきました。

初めてのハイブリット形式での「事例検討会」開催のため、不安がありましが、「継続してほしい。」の声もあり、今回の内容を振り返り、課題を次回につなげていきたいと思います。


セミナー講師派遣

令和4年度

令和5年3月18日 
アルコール依存症と仕事の両立支援

主催:JCDA広島地区会

日本キャリア開発協会広島地区会にて、当センター産業保健相談員 菰口陽明が「アルコール依存症と仕事の両立支援」について講演をし、39名に参加していただきました。

依存症の基礎的な知識から外部支援先について講演し、その後、事例をもとに、「どのような支援ができるのか」についてグループディスカッションを行いました。

参加者からは「依存に対する知識を正しくもち、イメージで決めつけないように注意したい」や「相談者の背景をより理解して関わりたい」との感想をいただきました。

その後、センター職員より、産保センター事業案内、地域産業保健センターの事業案内を行いました。

令和5年3月9日 
がん治療と両立オンラインセミナー

主催:広島県

広島県が取り組んでいる「Teamがん対策ひろしま」登録企業の代表者、人事労務担当の方を対象に「がん治療と仕事の両立オンラインセミナー」が開催され、78名と多くの方に参加していただきました

企業における両立支援のための環境整備などについて解説するとともに、Teamがん対策ひろしま登録企業における両立支援の取組事例が紹介されました。その中で産業保健専門職 寺村清美が、企業における両立支援体制の整備について講演しました。

就労世代のがん患者数や外来治療の増加などのがん治療と就労を取り巻く状況や、企業が貴重な人材を失うことなく事業を継続できるメリットなど、治療と仕事の両立支援の必要性を解説するとともに、両立支援の具体的手順や、両立支援のための制度や就業規則例、広島産業保健総合支援センターによる支援内容などを紹介しました。

参加いただいた方には、「がん患者の就労の実情や両立支援の必要性が理解できた。」「治療で休職している職員がいるので、復職時の配慮や取組方法を知ることができてよかった。」「産業保健総合支援センターは、別の支援で利用しているが、治療と仕事の両立支援における支援内容を知らなかったので、活用したい。」などの感想をいただきました。

参加された企業の個別訪問へつながっていくことを期待し、今後も、関係機関と連携を取りながら、「治療と仕事の両立支援」について広報啓発していきます。

令和5年1月25日 
治療と仕事の両立支援

主催:三井住友生命 あいおい生命

三井住友あいおい生命が開催した「がん治療と仕事の両立支援」と「がん対策の提案」を学ぶ研修において、産業保健専門職 寺村清美が、「がん治療と仕事の両立支援」について講演しました。

国が推進しているがん治療と仕事の両立支援制度及びがん対策の課題を学び、、保険業界に携わる方々がどのような支援ができるか、考える場となっていました。

この日に、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社および三井住友海上あいおい生命株式会と、当センターは、産業保健の活性化に関する連携協定を結び、労働者の健康確保と産業保健の活性化を図っていきたいと思っています。

令和5年1月19日 
治療と仕事の両立について

芸北地域保健対策協議会 地域・職域推進会議 全体会・研修会

芸北地域保健対策協議会 地域・職域推進会議 全体会・研修会において、「治療と仕事の両立」について、産業保健専門職 寺村清美が講演しました。

各地域には、実情に応じた協力体制による継続的な保健サービスの提供及び健康管理体制の整備・構築に資することを目的として、2次医療圏毎に、地域・職域推進会議、研修会が位置づけられており、地域の関係機関への情報提供と連絡調整、健診の実施状況等の健康情報の収集、健康意識調査等によるニーズの把握等を行うと共に、地域特性を活かした具体的な連携事業の企画等を実施されています。

その中で、地域の代表者や職域の代表者が集い、高齢労働者も増えてきており、「治療と仕事の両立」を地域ぐるみで考えていこうと、講演依頼がありました。

委員からの発表では、役場と商工会が健康経営の取組みを連携し行っている事例を聞くことができ、中山間地域らしく、住民ニーズの添ったきめ細やかな支援が行われていました。

自分の長年培った技術や、特技、趣味を生かし、仕事に結びつけて、何歳までも住み慣れた地域で活躍されている方々はたくさんいらっしゃいます。最後まで住み慣れた地域で、自分らしく生活できるためにも、「治療と仕事の両立」ができる体制構築のために、産保センターとしても支援していきたいと思いました。

令和4年11月25日 
治療と仕事の両立支援

主催:三井住友生命 あいおい生命

三井住友あいおい生命が開催した健康経営セミナーにおいて、産業保健専門職 寺村清美が、「治療と仕事の両立支援」について講演しました。

健康経営の認定要件の一つである「治療と仕事の両立支援」について、取組みの重要性、当センターで行っている支援内容について説明し、健康優良法人認定申請を支援している方々に、「治療と仕事の両立支援」について、理解を深めてもらいました。

令和4年11月18日 
糖尿病治療と仕事の両立支援

主催:住友ファーマ株式会社

広島県糖尿病療養指導士の認定機構認定講習会に位置づけられている「これからの糖尿病治療戦略を考える会」において、医師をはじめとする医療関係者に対して、産業保健相談員 松本直子が、「身体運動不足による糖尿病コントロール~身体活動基準2013、運動療法のポイントについて~ 」講演するとともに、産業保健専門職 寺村清美が、診療報酬改訂に伴い、糖尿病が療養就労両立支援指導料の算定となったことや、治療と仕事の両立支援の流れについて情報提供しました。

このような機会を通して、医療機関において、「治療と仕事の両立支援」についての理解の促進が図られるよう、広報を行っていきたいと思いました。

令和4年10月25日 
知っておきたい がんと仕事のお話

主催:広島市民病院

広島市民病院「~がんとともに~こころのサロン」にて産業保健専門職 寺村清美が講演し、がん患者さんとご家族30に視聴していただきました。

当事者の方々に多く聞いていただいたセミナーでもあったため、各自が自己を振り返り、これから治療を受けながら、職場でどのように働いていくべきか、どのように周りの同僚等に理解してもらうかなどについて考えられておられ、講演後早々に、産保センターに相談の電話がありました。

がんと診断されてもすぐに離職を決断することの無いよう、「治療と仕事の両立支援」の概要、当センターで支援できることなど、具体的にお話しさせていただきました。

令和4年8月26日 
治療と仕事の両立支援について

主催:広島県・今治市雇用労働相談センター 
共催:広島産業保健総合支援センター

広島県・今治市雇用労働相談センターが行う「メンタルヘルス対策として企業が取るべき対策と行動」セミナーにおいて、産業保健専門職 寺村清美が講演しました。

「病気になっても働きつづけたい。そんな労働者の思いに寄り添うためにはどのようにしたらよいか」について、「治療と仕事の両立支援」の概要、当センターの支援内容など講演しました。

令和4年6月21日 
脳神経センター大田記念病院 セミナー 講師派遣

診療報酬改定を踏まえ、就労支援への取組み強化を行っている病院から、治療と仕事の両立支援について講演依頼があり、当センター 産業保健専門職 寺村清美が、セミナー講師を行いました。

担当している部の医師をはじめ、看護師、理学療法士、作業療法士、MSW等、支援する幅広い関係者の方々が参加されていました。

今後の支援に向けて、院内において、具体的な連携方法を模索されていました。

令和3年度

令和3年11月24日 
呉医療センターオンラインセミナー

当センターの両立支援出張相談窓口を開設している(独)国立病院機構 呉医療センターから、講演依頼があり、相談の充実化と連携強化のために、看護師やMSW等相談員を対象に、「産業保健総合支援センターの両立支援の事業内容と支援方法」と題して、当センター 産業保健専門職 寺村清美 がオンラインセミナーにて講演いたしました。

今後、相談件数の増加に向けて、外来や入院時において、両立支援案内リーフレットやカードの配布をより充実化させ、『病院で仕事の相談ができる』ということを広く広報し、早期に離職防止に向けて連携をとっていくことになりました。

令和3年11月12日 
治療と仕事 ~両立支援のポイント~

主催:広島県・広島県・今治市雇用労働相談センター

広島県・今治市雇用労働相談センターが行う「治療と仕事~両立支援のポイント~」セミナーにおいて、弁護士、社会保険労務士と一緒に、当センター 産業保健専門職 寺村清美が講演しました。

まず最初に、弁護士より、「会社は労働者の健康状態にどう配慮するか」と題した講演があり、引き続き、社会保険労務士から「病気退職は突然に~治療と仕事の両立支援のポイント~」の講演後、当センター 産業保健専門職 寺村清美 より、病気になっても働きつづけたい・・・そんな労働者の思いに寄り添うためにはどのようにしたらよいかと題して、講演しました。

治療と仕事 ~両立支援のポイント~ チラシ [PDF:174KB]

令和3年7月13日 
がん治療と仕事の両立支援オンラインセミナー

主催:広島県

広島県が取り組んでいる、Teamがん対策ひろしま登録企業における、「がん治療と仕事の両立支援」。その登録企業の取組を更に後押しするために、「治療と仕事の両立支援助成金」を活用した取組の推進を主なテーマとするオンラインセミナーが、令和3年7月13日に開催されました。そのセミナーに、当センター産業保健相談員 大塚文と、産業保健専門職 寺村清美が講師として講演しました。

大塚産業保健相談員は、「企業における両立支援体制の整備」と題して、社員ががんになった時に備えて、社内にどのような環境や制度を整えることが必要なのかを、事例を踏まえて講演いただきました。また、寺村産業保健専門職は、「治療と仕事の両立支援助成金」と題して、助成金の概要説明、申請に向けた取組のポイントや留意事項について解説しました。

参加者から、「両立支援コーディネーターと言うのを初めて知りました。」「研修を受け、助成金申請をしようと思います。」「今はまだ、病気になった社員はいませんが、いつ誰ががんになってもおかしくない時代、あらかじめ知っておくことで、病気で不安になっている社員が安心して治療に専念できる会社をつくっていくよう進めていきたいと思います。」等の感想をいただきました。

令和2年11月6日 
県内がん拠点病院向け研修

主催:広島県

県内のがん診療連携拠点病院の看護師、MSW等を対象に、「治療と仕事の両立支援 出張相談窓口における両立支援の実際」と題し、当センター 産業保健専門職 寺村清美が、講演しました。

当センターが協定締結している出張相談窓口の相談内容や取組状況を報告お伝えしました。また、急性期病院だから就労相談は少ない、と捉えるのではなく、職業情報取集のポイントや、アセスメントの必要性を伝え、次の転院先や支援機関につなぐ必要性をお伝えました。


トピックス

令和5年1月25日(水)、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社および三井住友海上あいおい生命株式会社と、当センターは、広島県内における労働者の健康確保と産業保健の活性化を図ることを目的として連携協定を結びました。

治療と仕事の両立支援に関する普及促進・啓発及び事業場訪問に関することなどについて連携し、取組みを進めていきます。


広島県地域両立支援推進チーム会議

平成29年7月29日、地域の実情に応じた治療と仕事の両立支援を効果的に進めるため、広島県における関係者のネットワークを構築し、両立支援の取組の連携を図ることを目的に「広島県地域両立支援推進チーム」が設置されました。
治療と仕事の両立支援を推進チーム一丸となって支援します。

事務局:広島労働局 労働基準部 健康安全課 TEL:082-221-9243

広島県地域両立支援推進チーム設置要綱 [PDF:101KB]

令和4年度

令和5年3月6日連絡会議

下記議題で、Webにて開催されました。

  • 新たに作成した三つ折りリーフレットについて
  • 広島県地域両立支援推進チームアクションプランにおいての計画目標達成度合いを図るための指標について

三つ折りのリーフレットについて、意見を集約し修正することを確認しました。
また、前回会議(令和4年8月25日)で確認した、チームの目標の達成度合いを把握するための様式が事務局から提示されました。ワードで作成されているものを、件数集計の観点から、エクセルに変更してはどうかという意見がでました。

★★★三つ折りリーフレットが必要な方にお送りしますので、お声かけください。

広島県地域両立支援推進チームリーフレット [PDF:1,389KB]

令和4年8月25日連絡会議

下記議題で、Webにて開催されました。

  • 広島県地域両立支援推進チームアクションプランについて
  • 広島県地域両立支援推進チーム各機関の取組状況について
  • 広島県地域両立支援推進チームの今後の活動について

アクションプランについて、前回会議(令和3年11月25日)に、計画目標について、数値目標の設定が必要ではないかという意見が出ており、検討をいたしました。周知啓発、取り組み事業場を増やす、支援体制を拡大することをチームの目標としていくことを確認しました。
また、構成団体の取組状況を共有しました。当センターからは、出張相談窓口拡充に向けた動きと、センターで行っているセミナーなどの説明をしました。

令和3年度

令和3年11月25日連絡会議

下記議題で、新型コロナウイルス対策のため、Webで開催されました。

  • 治療と仕事の両立支援のための「地域両立支援推進チームの設置について」の一部改正について
  • 設置要綱の改正について
  • アクションプランについて
  • 活動状況報告

会議において、各組織で取組と方向性を共有しました。

令和2年度

令和2年7月7日連絡会議

下記議題で開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染防止のため、資料の回覧、確認となりました。

  • 運営方針について
  • 昨年度の取組状況報告
  • 研究報告
  • 多職種による両立支援事例検討会の報告
  • その他

会議において、各組織で取組と方向性を共有しました。

広島県地域両立支援推進チームの活動

令和2年11月20日事例検討会開催

県内の両立支援コーディネーター基礎研修を受講された方を対象に、事例検討会を開催したところ、保健師、医療ソーシャルワーカー、社会保険労務士、キャリアコンサルタント、企業労務担当者等22名の方のご参加をいただきました。

今回は、コロナ感染拡大防止のため、グループワークの実施が難しかったため、定員数を抑え、参加者には、事前に課題を提出してもらっての参加でした。

冒頭、広島労働局労働基準部長による挨拶があり、続いて、広島県地域両立支援推進チームの有識者委員である木谷宏氏(県立広島大学 大学院経営管理研究科教授)のよる「両立支援の意義とメリット」と題した講演の後、同じく広島県地域両立支援推進チームの有識者委員である豊田章宏氏(中国労災病院 治療就労両立支援センター 所長)のナビゲーターによる「事例に基づく研修」が実施されました。

令和2年11月20日事例検討会
感染症対策に配慮した配席等、会場の工夫を凝らして

治療と仕事の両立支援のために、職場から医療機関、医療機関から職場という双方向の情報提供にあたり、どのような情報が求められ、何が必要なのか、各資格や各立場の違いを理解したうえで、両立支援プランの作成まで、具体的な書き方等も含め、多職種で検討しました。

結果、それぞれの立場では、見方や考え方も異なり、先入観で見ないこと、きちんと労働者と一緒になって関係機関が連携しながら支援することの重要性を学びました。


その他の活動

働き方改革セミナーでの啓発活動

各労働基準監督署が主催する「働き方改革セミナー」「労務管理講習会」「労働時間等説明会」にて、「治療と仕事の両立支援」について説明を行っています。

本年度は、対面での開催だけでなく、初めてWebでも開催しており、当センターも対応しています。

産保センター全体の事業についての案内を含め、「治療と仕事の両立支援」の概要、センターで行っている支援について案内しています。

令和4年度は36回行いました。今後も労働基準監督署等にご協力をいただき、産保センターや「治療と仕事の両立支援」についての普及啓発を継続していきます。


肝疾患対策における治療と仕事の両立支援

ウィルス性肝炎は、自覚症状が乏しく放置すると、慢性肝炎、肝硬変、肝がんへと進行し得る疾患であることから、早期発見・早期治療が大切です。

患者が働きながら必要な検査や治療を受けるためには職場の理解と協力が不可欠ですが、広島県が行った平成28年度職域での肝炎対策実施状況調査(n=822)では「肝炎に関する相談窓口がある」と回答した事業者が7.9%、「肝炎治療が必要な従業員への就業上の配慮をしている」と回答した事業者が43.1%であるなど、職域での支援体制はまだ十分ではありません。

そのため、広島県、広島大学病院肝疾患相談室とともに、事業主等関係者に肝炎対策について働きかけや、就労・仕事との両立支援に関する取組みを推進するため、研修会を行っています。

令和4年度

街頭啓発活動

肝炎ウイルス検査で早期発見、早期治療により肝がんになるリスクを下げられることを伝え、県民に肝炎ウイルス検査を受けてもらうこと及び差別・偏見を解消するべく、正しい知識を普及することを目的に、日本肝炎デーである7月28日に、広島駅北口ペデストリアンデッキにて、広島県、広島大学病院肝疾患相談室、B型肝炎訴訟広島原告団の方々と協力して、リーフレットを配布しました。

広島県HP

研修会

7月29日に「職域における肝炎対策セミナー~治療と仕事の両立支援~」をテーマに3部構成のWeb形式で開催し、80名に参加していただきました。

第1部は、広島大学病院 消化器・代謝内科の先生に講演いただきました。「B型肝炎・C型肝炎~早く見つけて、しっかり治療~」の演題で、「肝炎とは?」「肝炎になると、どんな問題がある?」など分かり易く説明いただきました。

第2部は、広島大学病院 統括肝疾患コーディネーターである看護師の方より、「肝炎ウイルス検査の受検勧奨について」の演題で講演いただきました。「なぜ肝炎検査が職場で必要なのか」「肝炎ウイルス検査の職場での普及啓発のポイント」「相談窓口」など説明いただきました。

第3部は、産業保健専門職 寺村清美が、「治療と仕事の両立支援について」の演題で講演しました。治療と仕事の両立支援についての説明、センターの支援内容、県内医療機関の相談窓口体制、肝炎事例への支援方法等を説明しました。

第4部は、広島県健康福祉局薬務課肝炎対策グループの担当者から、「肝炎ウイルス検査、医療費助成制度について」の情報提供を行い、広島県における肝炎患者フォローアップシステム、肝炎重症化予防助成制度及び肝炎治療医療費助成制度などについて分かり易く説明いただきました。

参加者からは、「肝炎治療と仕事の両立支援について知ることができ、知識を深めることができた。」「とても詳しい講義で感動しました。多くの皆さんが参加できたらと思いました。」などの感想をいただきました。


循環器病対策における治療と仕事の両立支援

広島県では、国の基本法「循環器病対策推進基本計画」を基本とし、広島県循環器病に係る実情を踏まえ策定された「広島県循環器病対策推進計画」に基づき、様々な取組みを行っています。

当センターでは、広島県循環器病相談支援・情報提供部会の一員として、計画目標達成に向け、循環器患者の治療と仕事の両立支援・就労支援に係る関係者の理解を促進し、施策の推進を図る取組みを行っています。脳卒中、心臓病その他循環器に関する相談支援や治療と仕事の両立支援を行いながら、共生社会の実現に向け取組んでいます。

令和4年度

令和4年12月2日
令和4年度広島県循環器病(脳卒中・心血管疾患)に係る治療と仕事の両立支援セミナー

主催:広島県 
共催:広島産業保健総合支援センター

循環器病対策推進計画に基づき、循環器患者の治療と仕事の両立支援・就労支援に係る関係者の理解を促進し、施策の推進を図ることを目的にセミナーが開催されました。

企業の方だけでなく、医療関係者や、相談支援機関の方なと、多方面、多職種の方163名の参加がありました。

まず、広島県健康福祉局健康づくり推進課担当者より、「広島県循環器病対策推進計画」について説明しました。

次に、産業保健専門職 寺村清美が「治療と仕事の両立支援」について講演し、広島県内医療機関における治療と仕事の両立支援についてのアンケート(令和4年9月実施)結果を説明するとともに、治療と仕事の両立支援は、企業、医療、労働者が一緒になって取り組んでいく必要性を伝え、当センターの具体的支援内容を説明しました。

循環器病対策推進計画の中の取組むべき施策の1つとして、両立支援コーディネーターによるサポートの推進が掲げられています。当センターとして、両立支援コーディネーターの養成及び両立支援コーディネーター応用研修の実施なども併せて行い、施策の目標達成に向けて取組んでいきたいと思っています。

続いて、「循環器病を持ちながら就労する人への支援について」のテーマのもと、「脳卒中患者の治療と仕事の両立支援」と題して、脳卒中を専門としている中国労災病院治療就労両立支援センター 豊田章宏所長が講演しました。

続いて、「心血管疾患患者の就労支援」と題して,広島大学病院診療支援部リハビリテーション部門認定作業療法士の方が講演しました。

今後も各関係機関と連携を図りながら、取組んでいきます。