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産業保健相談員レター 2025年5月 ~「 三方よし」 と健康経営~
2025.04.30
産業保健相談員(産業医学担当) 吉岡嘉暁ある職場に仕事で行ったときに、「人財になるための7つの条件」 というポスターが事務所に貼って有りました。人材ではなく、人「財」でした。従業員みんなが成長して会社にとっての財産になろうということでしょう。上記のポスターにあった7つの条件を紹介します。1、明るく、元気なあいさつができる。2、言われなくても、自分で考え、行動できる。3、人がイヤがることでも、進んで...
産業保健相談員レター 2025年4月 ~【行動の活性化】 楽しい気分になれるような活動を増やしましょう!~
2025.04.30
産業保健相談員 加登朝子今現在、本当にしたいこと(食事会、カラオケ、スポーツ等)はできていますか?何も活動しないと、とんどん気が滅入ってしまいます。実は、私たちは何も活動しないと、どんどん心の元気がなくなってしまうのです。心の元気を保つためには、何もしたくなくても、今できる範囲で楽しさや達成感が感じられる活動を増やすことが大切です。皆さんは、気持ちと行動ではどちらが先でしょうか?比較してみると、ど...
産業保健相談員レター 2025年3月 ~「 メンタルヘルス不調者の職場復帰支援について 」~
2025.03.01
メンタルヘルス対策相談員 尾原寿子1. はじめに 心の健康問題で休業している労働者が円滑に職場復帰するためには、職場復帰支援プログラムの策定などにより休業から復職までの流れを明確にしておくことが必要です。厚労省は「職場復帰支援の手引き」を策定し、衛生委員会での調査審議、職場復帰支援に関する体制整備とルール化、教育の実施などにより労働者への周知を図るよう促しています。手引きの概要と各ステップにおける...
産業保健相談員レター 2025年2月 ~「レジオネラ症に思う」~
2025.02.03
労働衛生工学専門員 大西修三 レジオネラ症の発生が年々増加しています。レジオネラ属菌による細菌感染症ですが、主には重症の肺炎を引き起こす「レジオネラ肺炎」で、1976年に米国のフィラデルフィアで開催された在郷軍人大会で、参加者の肺炎集団発生が起きて発見されたことから、在郷軍人病とも呼ばれています。近年では、毎年2000人強の感染者が報告され、数人の死亡者も発生しています。増加の原因としては次のこ...
産業保健相談員レター 2025年1月 ~「人と生活、そして生活の中の仕事」~
2025.01.15
産業保健相談員(両立支援担当)大塚 文 Aさんは先生として子どもたちに絶大な人気のあった方だ。50代で脳卒中を発症し片麻痺が残り、上肢は廃用手、歩行には杖と装具が必要だった。責任ある立場であり自分でも復職検討には戸惑いもあったようだが、復職できるものならしたいという気持ちを医師に相談し、医療ソーシャルワーカーの私が担当することになった。 退院後暫くして一人でJRを利用し通院できるようになった。学...
産業保健相談員レター 2024年12月 ~「 カスタマー・ハラスメント防止対策」~
2024.12.06
産業保健相談員(労働衛生関係法令担当)井上 一弘1 はじめに 令和6年10月4日、「東京都カスタマー・ハラスメント(以下「カスハラ」と呼ぶ。)防止条例」が全国で初めて可決・成立し、令和7年4月1日から施行されます。 この条例では、カスハラを一律禁止することを掲げているほか、カスハラ防止に関する基本理念、各主体(都・顧客等・就業者・事業者)の責務、カスハラ防止指針の作成・公表などを定めています。罰則...
産業保健相談員レター 2024年11月 ~「二つの時間」~
2024.11.07
産業保健相談員(社会学担当)磯田朋子家族社会学では、ライフサイクル論について学ぶ。 多くの人が似た年齢で結婚し、出産する。生まれた子どもは、どの子も同じく毎年一つ年をとり、6年経てば小学生になる。そして、成人して独立し、夫婦は老年期に向かう。多くが同じサイクルを辿ることに着目して、発達段階と各段階の課題が分析された。 一方、恐慌や戦争のなどの歴史的なイベントがそのライフサイクル影響を与えること、...
産業保健相談員レター 2024年10月 ~「来年に向けて熱中症対策を進めていきましょう」~
2024.09.25
産業保健相談員(産業医学担当)吉永光一郎 今年の夏はとても暑かったですね。今年の8月の平均気温は2000年と比べると約2℃上昇しています。もっと分かりやすい指標として熱中症警戒アラートの発令日数があります。熱中症警戒アラートの発令日数は、2021年〔21日〕→2022年〔26日〕→2023年〔30日〕と年々増加していました。2024年は途中経過となりますが、9/18時点で、46日という値となりま...
産業保健相談員レター 2024年9月 ~「メンタルヘルス不調からの復調」 ~
2024.09.05
鎗田労働衛生コンサルタント事務所 鎗田 圭一郎1 はじめに メンタルヘルス不調による休業については、休業日数が長いこと、復職後に長期間本来のパフォーマンスが発揮できない事例や復職後も数日の休みを反復する事例が少なくないこと、また再休業が多いことなどが他の疾患に比較して課題となる点であり、このためリワーク施設を利用するケースも増えて来ている。ただ、リワーク施設を活用することで復職率が上がっても依然と...
産業保健相談員レター 2024年8月 ~「障害者雇用で働く人たち」 ~
2024.07.31
西条心療クリニック 精神科専門医 山崎 正数 メンタルの障害者も社会参加することで一層の安定を得られている。社会参加のひとつが就労である。メンタルの障害者が支援を受けながら働く場は就労継続支援B型、同A型、障害者雇用がある。当然一般雇用で就労している人も多数いる。支援制度が確立したことで企業が参入し就労継続支援事業を展開していることは好ましいが、補助金頼みの展開をしたために破綻している例も散...